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写真:笹井マサフミ

敷地は熊本市中心部からやや東、幹線道路から50Mほど奥の住宅街に位置する。周辺は戸建住宅が立ち並ぶ比較的良好な住環境であるが、4M道路を挟んだ南側に高さ4Mを超える擁壁があり、その上に3階建てのアパートが立ち並ぶ。このため、建替え前の住宅は冬季、全く日照が届かない状態であった。

クライアントからの要望は、来客用も含めて3台分の駐車場、冬の日照、大きなテラスの確保。家族構成は両親と子供2人の4人だが、来客が多く常に誰かがいるような生活スタイルで、またかなりの数のアンティークを所有していた。

基本コンセプトは「様々な余地を残す」。物理的な空間を確保するだけでなく、素材感を前面に打ち出すことで生まれる余韻をゆとりとして生かすことを意図した。内壁は体育館のようなハードな印象の木毛板を突き付け、スチール部は黒皮のまま、外壁は樹脂モルタルを粗く、手摺はスチールサビとRC打放し、玄関ドアは亜鉛メッキで構成している。

駐車場から庭、リビング、テラスそして再び庭という回遊性と、高天井で開放的なリビングを最小限の面積に抑えた個室が取り囲む空間が、コミュニケーションの濃度を加速。東西方向のライン上に設けたトップライトからの採光により、昼間の照明は不要になった。


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K-HOUSE  2006.12.01

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長野聖二

Author:長野聖二
建築・家具デザイン
長野聖二・人間建築探険處
860-0023 熊本県熊本市河原町2
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